東大前期教養の有用リンク集

はじめに

  • この記事はネット上の他のサービスにかつてアップロードしていた文章を削除し,改めて加筆訂正したうえで再度アップするものです.既視感があればそのためかもしれない.なにか間違ってたら申し訳ない.
  • さて,この記事では東京大学教養学部前期課程(1・2年)生が存在を把握しておくと多少便利なサイトを挙げていく.2020年3月18日時点の情報.
  • 注:東大関係者でないと見られない情報は書いてないし,得になるような情報は書いてないです.あ,「番外編」は理系受験生は見た方が良いかもしれない.
  • 一応,脚注で東大生なら全員知ってるであろう事実について最低限の説明はしたので参考までに.

教務課サイト

  • これを見れば事務まわりで把握しておかなきゃいけないことの90%はわかる.
  • そもそもこのサイトの存在を把握していない人が毎年一定数いるのでもう少し周知されるべきではないのか?.
  • これを読んでいるあなたがツイッタラーならば,@utask_bot をフォローするなり,ツイート通知を設定するなりすると良い.特に更新頻度が高いお知らせの更新情報が逐一流れてくる.
  • あとは意外と知られていないのだが,日程に関する情報休講情報,アドミニストレーション棟のレポートボックス開設状況なども公開されている.参考までに.

UTAS

  • ID/PWを持つ東大関係者以外はアクセスできない.履修登録など成績や進学選択に関する諸事項を司る.
  • 成績発表の際にはそこそこの頻度で落ちるのが風物詩だったが,2018年度の中頃から,成績発表を文系/理系で分けるようになってからそんな報告も見かけなくなった(気がする).
  • 「その他」→「ダウンロードセンター」とか見たことない人も一定数居そうなので紹介:進学選択の内定*1状況もここで公表されている.各個人が結果を見られるようになる前にこちらが公表されることもあった.
  • 関係者しかアクセスできないものとしては ITC-LMS というものもある.が,あちらは講義資料やレポートの電子提出関係で,筆者が把握している限りではわざわざ特記するほどの機能も存在しないので省略する.
  • これは執筆当時の情勢を踏まえた独り言なのだが,新型コロナウイルスの流行に伴い, ITC-LMS 経由でリンクを共有し,Google ハングアウト等の外部ツールによる授業を行う可能性が現実視されているらしい……?いずれにせよ,使い方に習熟しておくべきなのは間違いない.

あとは?

  • 以上でこの記事を書く意味の95%が終わってしまった.しかし,「サイト集」と言うからには2つだけで終わらせるのも忍びないのでさらに貼っていこう.大まかには,有用となる情報がある順に並べているつもり.

Komaba Writers Studio 
  • 上記サイトに言及するならこちらにも言及しておかなければならない.
  • 平たく言えば論文や発表の添削をしてくれる.神.
  • Twitterアカウントで空き状況が分かると思うのでぜひともどうぞ.
Active English in Komaba
  • 悪名高きALESSやALESAやFLOW*2に苦しむ東大生をサポートするためのサイト.まあ多分授業で説明されるだろうとは思うが,ALESS Labの器具貸し出しなどは役に立つかもしれない.
情報教育棟HP
  • UTokyo Accountを持っている人なら使えるPCが並んでいる情報教育棟.
  • 閉館時刻とか開館日程が分かる.長期休み中も開館しているので何気に便利.
  • 1年生の必修である情報の過去問などもここで公開されている.
情報基盤センター講義用WWWサーバ
  • 何故か ITC-LMS を使わない教員がたまーに講義用資料を配布している.
  • 某腸先生,某野先生の数学のプリントなどは良質かつ量があるのでチェックしておくと良いだろう.
東京大学情報基盤センター教育用計算機システム
  • 学内では通称 ECCS と呼ばれるパソコンのシステムについての情報が一通り掲載されている.入学時に色々なアカウントをセッティングするためにこのページを開いたという人も多いだろう.
  • 各種システムの運用マニュアルや障害情報などが掲載されている.システム相談員の募集情報が毎年掲載されるのもここだ.あとは WebDAV はそこそこ有用ではあるハズなのだが,意外と知名度が低い.チェックしておくと良いかもしれない.
前期課程数学部会HP

  • 昨年に内容はそのまま,ひっそりリニューアルされた.
  • 1S1(1年生前期の前半)*3の数理科学基礎の共通資料の解答がダウンロードできる.が,学内限定だった.
  • しかし,昨年度に共通資料自体が書籍として発刊されたため,非関係者も入手が可能になった.(教材としての質はノーコメント)
  • それ以外には各授業の大まかなシラバスが記載されているのみで,あまり情報はない.
  • ちなみに,数学科の教員のHPを探すと有用な講義資料や演習問題が出てくることがたまにある.ここでは具体的な名前及びリンクを挙げることは差し控えるが…….
身体運動科学研究室
  • ID/PWを入力することで授業の時間割をチェックすることが出来る.
  • ID/PWはUTASの掲示を参照のこと.

最後に

  • 上で挙げたHP以外にも,教養学部英語部会とか教養学部広域科学科宇宙地球部会とかがあるが,そこそこの数の人々にとって有用となるような情報はほとんど含まれていないと判断し,ここでは省略した.詳しくは部会一覧を参照.
  • 進振り頑張ってね.
  • ここに書いてはマズい情報,もしくは間違った情報を発見したらコメント欄までご一報ください.

番外編

  • 受験生が見ることになる東大関係のサイトとしては,募集要項が掲載されているページ,センター直後の出願状況,合格発表などが挙げられるが,これらはすべて東大の公式ドメイン u-tokyo.ac.jp である.上で挙げたサイトもすべて u-tokyo.ac.jp もしくは Twitter である.
  • ドメインが u-tokyo.ac.jp でも無いのに受験生が見るサイトとしてUTaisaku-Webがある.
  • 入学前の手続きや進学選択の底点*4まで公表していて実にいたれりつくせりなのだが,底点に関しては更新が2016年で止まっているため,情報が古いのは否めない.
  • 例えば,2017年度に実施された進学選択より,工学部のみ平均点の計算方法を変更し,0~10の実数値をとる「工学部平均点」という指標が使われるようになったが,その時期については反映されていない.
  • 特にここ数年になって人気が急騰している理学部情報科学科,工学部計数工学科,電子情報工学科などの情報系学科の底点は当てにならないと見るのが良いだろう. 

*1:東京大学では進学選択(旧称:進学振り分け)が行われており,2年の夏休みに3・4年生,すなわち後期課程で進学する学部・学科が,1年生と2年生Sセメスター(≒2年前期)の成績に基づいて決定される.この進学する学部・学科が決定することを「内定」と称する.なお,正式に進学するのは3年生に進級する時であるが,2年生の後半から既に後期課程に向けて授業を始める学科が大多数である.

*2:いずれも英語の必修授業.(ただし,既修外国語として英語 **以外** の言語を選択した場合はこの限りでない)ALESSとALESAはいずれも授業を通して英語で論文を書くことを目標にしている.前者が理系の必修,後者が文系の必修.FLOWは文理共通で,ネイティブ教員によるスピーキング能力の向上を目的としている.察しの良い人には伝わるかもしれないが,前期教養の必修の中で評判が良いとは言えない.

*3:東京大学では4学期制が採用されており,1年の前半(4月頭~7月末)をSセメスター,後半(9月後半~1月末)をAセメスターと称する.さらにそれぞれのセメスターを前半・後半に2等分してタームと称する.すなわち,1S1タームというのは1年生の最初の1/4の期間,4月の頭から5月末までを指す.2A2タームは2年生の9月後半~1月末を指す.間に年末年始の冬休みを挟む.

*4:進学選択先を成績に基づいて決定する際に,多くの学部・学科では(本当は計算が複雑になるが,おおむね)平均点を用いる.そして,「おおよそ」この平均点順に予め決定された定員を上限にして内定を与えていくため,定員割れを起こさない限りボーダーラインが存在する.これを底点という.読み方は「そこてん」派と「ていてん」派が居る.